山本未來さん

犬たちの個性は色々。
盲導犬は、その犬にピッタリ合った
仕事をしているんだなと実感。
PR活動を通じてその素晴らしさを伝えたい。

山本未來さん

犬たちの個性は色々。
盲導犬は、その犬にピッタリ合った
仕事をしているんだなと実感。
PR活動を通じてその素晴らしさを伝えたい。

渋谷ハチ公盲導犬パレード

協会のデモンストレーターボランティアとして、盲導犬PR活動に協力くださっている山本さん。「渋谷ハチ公盲導犬パレード」では、盲導犬PR犬と共に先頭を歩き、身体障害者補助犬法や盲導犬についてアピールしました。パレードに参加した感想や、ボランティアとしての思いなどを伺いました。

「渋谷ハチ公盲導犬パレード」に参加してみていかがでしたか?

まずは参加できてホントに良かった!という気持ちです。パレードは想像以上に大規模で、ふと後ろを振り向くと、盲導犬がずらりと1列に並んでいて、圧倒されるような光景でした。取材カメラだけでなく、一般の方が沢山写真を撮っている様子など、ユーザーの皆さんに状況説明をしながら一緒に歩いていました。このパレードが、そしてユーザーの皆さんがどれほど注目を浴びているかを知ってもらいたかったんです。50分くらい歩いたでしょうか、でもあっという間に終わっちゃった!「盲導犬お利口だね、凄いね」沿道のみなさんがそう言ってくれて、パレードが盲導犬を知る良い機会になったんだなと思うと嬉しかったです。

盲導犬PR犬と共に。メディア取材にも笑顔で答えてくださいました盲導犬PR犬と共に。メディア取材にも笑顔で答えてくださいました

盲導犬PR犬と共に。メディア取材にも笑顔で答えてくださいました。

デモンストレーターとして、どんなことを大切に活動されていますか?

ボランティアを始めたのは、協会の訓練士多和田さんにお会いしたことがキッカケで、色々アドバイスをいただきながら、盲導犬の知識やハンドリング技術などを身に付けました。いざデモンストレーターとして活動を始めてみてわかったことは、デモンストレーションは女優業と違って台詞がないので、自分自身の言葉で伝えなくてはならないということです。さらには、話をしている最中にも犬を動かす必要があるなど、緊張する部分も多いんです。それから、毎回違うPR犬であっても、同じクオリティのデモンストレーションを提供できなくてはならないと思います。せっかく犬たちがいいものを持っていても、ハンドラーによってそれが表現されなかったら、見ている方々に盲導犬のことがきちんと伝わらない。とても難しいことなんですが、デモンストレーターとして、目下それが私の課題です。

ボランティア活動を通じ、沢山の盲導犬やユーザーと関わってみていかがですか

我が家も2頭のラブラドール・レトリーバーを飼っているんですが、それぞれに個性があります。私の顔色を見ながらずっと寄り添っていて、それに幸せを感じるタイプの子と、かたや周囲のことに興味深々で、お散歩とごはんの時だけこちらを振り向く(笑) いわゆる自分の道を行くタイプ。一頭として同じ犬はいないんですね。盲導犬も全く同じで、盲導犬に向く性格の子は盲導犬に、そうでない子は、適性を見極めてそれぞれにあった道を歩めるようにする。盲導犬を見ていると、その犬にピッタリ合った仕事をしているんだなと感じるんです。ユーザーの方と一緒にいることで、とても幸せを感じていることが犬の表情からも読み取れます。盲導犬は家族として迎えられて、ユーザーを支えたり支えられたりしながらパートナーと生きているんだということを実感しました。

パレード後、行われたデモンストレーションで盲導犬の役割をPR

パレード後、行われたデモンストレーションで盲導犬の役割をPR。

「身体障害者補助犬法」その周知について、今後どんな活動が必要だと思いますか

今回のパレードのように、広く一般の方へのPRも重要です。補助犬と一緒の方が受け入れ拒否をされていると聞いても、自分自身が体験することはないのでなかなか実感がわかないし、印象にも残りにくいのではないかと思うんです。まずは、盲導犬のこと、盲導犬と一緒に行動している人にとって、盲導犬はその人の一部だということを理解した上で受け入れてもらわないことには。そういう意味で、今回のようなパレードは意味のあることだと思います。
法律成立から10年、受け入れ側となるお店や企業、交通機関などは、法律のことをもっと知っておくべき、知っていてしかるべき、そういう社会になってきているのではないかと思うんです。例えば、企業を立ち上げる際に、法律の一部として国や行政から必ず通達がいくようマニュアル化されるということも必要ではないかと。特にサービス業や交通機関などは、補助犬法のことを、「知っておかなくてはいけないこと」として社員研修などに盛り込んでもいいと思うんです。ちょうど避難訓練で非常階段の場所や避難経路を確認するのと同じように、補助犬法の存在を確認しておく。そういう社会になっていけばと思います。

盲導犬育成にかかわる多くのボランティアや関係者の方々へエールをお願いします

パピーウォーカーや引退犬の飼育など、盲導犬育成のボランティアは、別れや死を体験することもあります。その覚悟を決めた上で犬たちを育てるということは凄いこと。それでも1頭の犬がいることで得るものがあると思えるからこそ、ボランティアを続けていらっしゃるんだと思います。私自身も協会のボランティアを通じて気付かされたことが沢山あります。一人ひとりの力は大したものじゃないかもしれないけれど、その「一人」が沢山集まってやがて大きな輪になり力となる。震災後は特にそのことを考えさせられました。私ひとりくらい、と誰かが抜けたらいつまでたっても輪は大きくならないんですね。これからも多くの皆さんと手を繋いで、大きな輪を繋げていけたらと思います。

山本 未來さん プロフィール
1992年、映画「十五少女漂流記」でデビュー。以来映画・テレビなどで幅広く活躍中。2008年より日本盲導犬協会のデモンストレーターとしてボランティア活動に参加。女優そして1児の母でもある。