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公益財団法人日本盲導犬協会

俳優 椎名桔平さん

人が再生してゆく時
希望の光となる盲導犬
それを育て絶やさないで応援していく
そんな社会になることを望んでいます

人気絶頂多忙を極める椎名さん。映画「クイール」で主役の多和田訓練士役を演じたのをきっかけに盲導犬や視覚障がいについて考えるようになり、盲導犬啓発活動にもご協力くださっています。ドラマ撮影の合間を縫って、インタビューに応じて下さいました。

◆映画「クイール」では、見事に盲導犬訓練士役を演じていらっしゃいましたが、役作りでどんな工夫をされたのでしょうか

モデルとなった訓練士の多和田さんにご指導いただき、訓練士の疑似体験をさせてもらったんですが、本当に大変なことで、こういう世界があるんだなと実感しました。それまで盲導犬の存在は知っていたのですが、犬の教育は厳しく躾けるものだと思っていました。でも実際は、褒めて教えて、犬もすごく楽しそうで、イメージが大きく覆されましたね。ひとつ間違えば、ユーザーの命にもかかわる大切な役割を担う、そんな犬たちをこういうアプローチで訓練をやり切ることができるんだと驚きました。それから、多和田さんはほんとに犬たちをよく見てる。十人十色じゃないけど犬それぞれに性格があってそれをよく観察していて、1頭1頭に対してどうアプローチするかを考えて訓練していることがわかりました。
撮影中にひとつ悔しいことがあったんです。「カム」と犬をよんで、リードをさばきながら犬を自分の左側につけて「ヒール」させる、そして犬を褒めてあげるため頬を軽くたたいてポコポコ!っと音がする、その一連の動作があるんですが、多和田さんが手を伸ばすとちょうどいい高さで、動きがスムースなんです。でも身長差があって、僕が手を伸ばしても少しかがまないと犬の頬に手が届かない!流れを演じる中でワンクッション入れないとできない、これは悔しかったですね。多和田さんの動作は流れるようにスムースで、きっとリズム感がどこかにあって犬もそれがわかるんでしょうね。僕も少し左肩をおとして、なるべく腰をまげないようにと工夫していました。

「本番という時間の中で、その人間として呼吸し、瞬間的にその人になりきっている」その言葉どおり、多和田訓練士本人も驚くほど的確に特徴をとらえていました(2004 年映画撮影現場にて多和田訓練士と)

◆ユーザーと盲導犬。その関係をどのように想像されますか

それはもう、ただ驚きです。盲導犬と歩くことは、ユーザーの方の能力がなければ成立しないわけですから。中には杖1本で外を歩く方々もいるわけで、それは簡単にできることじゃない。僕も目隠しをして歩く体験をしたけれど、訓練士の方に「今室内に入りましたが、気圧の変化を感じましたか?」と言われ、ああ、こういう風に変化を敏感に察知しているんだと実感しました。それから視覚障がい者の方と一緒にいる中で、その方があた かも見えているように思える瞬間があったんです。風を感じたり、もしかしたら風景まで感じているんじゃないかと。見えないけれど、その他の感覚がすごく研ぎ澄まされているというか。そういう時はドキッとします。
それから、ユーザーの方はほんとに明るい。想像を超える困難を自身で乗り切ってこられた強さ、そして自分をサポートするために24時間そばにいてくれる盲導犬という存在が、その背中を押してくれているんじゃないかと思います。

◆愛犬との暮らしは椎名さんにとっても大切なものですね

2頭のラブラドールを飼っていたんですが、ちょうど1年前1頭が亡くなりました。13歳でした。寝るとき以外はいつも一緒にいて、赤ちゃんができた時も、僕ら夫婦の子供だってことをちゃんとわかってた。犬たちを自由に走らせてやりたくて、観光客も来ないような所まで出かけていきました。犬を第一に考えて場所を選んで家族ででかける、それが僕らの旅行だった。犬がいたからこそできたことです。家族の一員ってこういうことなんだな、と感じています。

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◆身体障害者補助犬法完全施行がなされて10年、いまだ盲導犬の受け入れ拒否が後を絶ちません。「どこでもウエルカムな社会」となるために、一人ひとりができることはないでしょうか

昨年、渋谷で行われたパレードに参加させてもらいましたが、盲導犬の受け入れは当たり前のルールとして、ひとつの運動としてもっともっと広げていくべきですね。ハンディキャップのある方々の希望の光を消すことがないよう応援していく社会を望みます。
ヨーロッパに行った時、どこのカフェにも自然に犬がいて、躾もきちんとしている。犬がいることが普通の光景で、店の人もきちんと躾ができているな、と認めているんですね。「マナーある犬」であることが理解されれば、その犬の飼い主とお店の人との信頼関係が成り立っていくと思うんです。逆を言えば、マナーのない犬は店には連れて行かない。犬の躾は人の責任ですから。盲導犬でない犬も社会に認められるよう清潔できちんと躾ができていれば、犬そのものの社会的な理解がもっと得られるんじゃないかと思うんです。犬そのものの理解を底上げすることで、盲導犬への理解も広がるんじゃないかと。そのためには、人も犬もちょっとだけ気を遣う。それも、盲導犬理解を広げるひとつのアイディアじゃないでしょうか。

椎名桔平●PROFILE
1993年の映画「ヌードの夜」で注目を集め、以降多数の作品に出演。2004年映画「クイール」では訓練士役を演じ話題となった。映画・ドラマ以外にテレビ番組でも活躍。椎名さん主演の最新ドラマ『刑事のまなざし』(TBSテレビ月曜よる8 時)が10月から放送開 始。40 歳を超えながらも新人刑事となった主人公を好演しています!

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