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公益財団法人日本盲導犬協会

79号 佐藤むつみさん&ワカ

佐藤むつみさん&ワカ

盲導犬がいるからチャレンジできる
めざせ!パラリンピック馬術出場

左から乗馬インストラクターの番場よしみさん(コルザホースクラブ)、愛馬のシンボリボイジャー(14)、佐藤さん、ワカ(5)。およそ30 分間のトレーニングをワカが見守ります左から乗馬インストラクターの番場よしみさん(コルザホースクラブ)、愛馬のシンボリボイジャー(14)、佐藤さん、ワカ(5)。およそ30分間のトレーニングをワカが見守ります

新緑の馬場で馬にまたがるユーザー佐藤さんと、それを見つめる盲導犬ワカ。一見奇妙なこの風景、乗馬クラブではお馴染みになっています。佐藤さんは、週2回東京から千葉にあるこの乗馬クラブまでレッスンに通っています。平日は会社勤務、主婦業もこなしながら乗馬を続ける佐藤さん、そのパワーはどこからくるのでしょうか?

佐藤さんが馬場馬術を始めたのは16年前、雑誌で障がい者乗馬の記事を見たのがキッカケでした。他のパラリンピック競技とは違って、パラ馬術では、男女、年齢、障がいの種類は関係なく、グレードによって同じ演技内容、ルールが適用されるというのも魅力でした。馬が歩く姿の美しさや正確さを競うこの競技、障がい者部門とはいっても、視覚に障がいのある人は殆どいません。東京五輪・パラリンピック開催の決定を受け、佐藤さんはこの厳しい世界でパラリンピック出場を決意しました。高い目標を掲げ、乗馬クラブスタッフと共に奮闘しています。

乗馬クラブまでは2時間以上かかりますが、電車の乗り継ぎやバス停への誘導でもワカが大活躍。この日のレッスンでは、馬にしっかり意志を伝えて歩くこと、円を描きながら早足歩行することに集中しました。間近で見る馬は想像以上に大きく、視界は地面から2メートル以上、その背にのって歩いているだけでも「怖い」と感じるのが普通だといいます。早足になった瞬間、佐藤さんの体が大きく揺れ一気に緊張が増します。「怖いという思いや緊張が馬に伝わってしまうとダメ、馬術はメンタルなスポーツなんです」そう言いながらも、この日は、早足で止まらずに馬場を2周することができ、上出来と褒められました。

怖いという気持ちに負けて馬に指示を出すタイミングが遅れてしまい、上手くいかない時は口惜しさと情けなさでいっぱいになります。次こそ、という思いがここまで続けてこられた原動力、優雅な姿の影では、果てしない葛藤が続いていました。

そんな佐藤さんを支えているのがワカの存在です。慣れない白杖を使って会社へ通うだけでクタクタに疲れ切っていた佐藤さんは、4年前ワカと出会い「自分はこんなに歩けるんだ」と感動したといいます。ワカは通勤で大活躍、もっといろんなことができる!という余裕と希望が湧いてきました。「ワカがいるからこそできる挑戦です」。パラリンピック出場という険しい道も、信頼できる仲間のサポート、そしてワカという伴侶があるからこそ超えてみたいと思えるのです。たとえ視覚に障がいがあっても競技を諦めないで挑戦し続けることができる、そのことを証明したい。佐藤さんの挑戦は、後に続く多くの人の希望となるはずです。私たちも、この挑戦にエールを送り続けます。

たとえ道に迷っても、ワカに話しかけ相談しながら歩ける。それが何より心強い共たとえ道に迷っても、ワカに話しかけ相談しながら歩ける。それが何より心強い

試合では人の声を頼りに位置を把握。体重移動、足や手のわずかな動きで馬に意志を伝えます試合では人の声を頼りに位置を把握。体重移動、足や手のわずかな動きで馬に意志を伝えます

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