53号 川瀬清司さん(58歳)&イソップ(3歳3カ月):公益財団法人日本盲導犬協会公式ホームページ

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53号 川瀬清司さん(58歳)&イソップ(3歳3カ月)

川瀬清司さん(58歳〉&盲導犬イソップ(3歳3ヶ月)

盲学校の教壇に立って28年、多くの生徒の幸せを願って卒業を見守ってきました

自分の幸せは、人と比べるものではありません
進行性の弱視だった川瀬さんは徐々に視力が失われて行きました。高校卒業後にネクタイ縫製の仕事に就くものの、視力の低下からミスが増え退職。20代半ばは何もすることのない、何もできない、ただ時間をもて余す日々を過ごしました。同級生が仕事の合聞に恋人と連れだって遊びの誘いに来ますが、乗り気になるはずもありません。白杖で街を歩けば車が水たまりを跳ね上げて通過し、泥水を肩から被った時は、なぜ自分だけが・・・との思いでした。

しかし、流れに逆らわずに生きるのが信条だった川瀬さんは、自分が身を置く環境を受け入れていきました。幸せは自分の気持ち一つ。人と比べるのではなく、「まあ、こんなものかな」と生きたら良い、と曇りのない言葉です。

ただ、「仕事をしなければいけない」という意識は常に頭にありました。ある時、知人に盲学校での理療科教諭の存在を知らされ「働けるなら」との思いで、5年間で資格を取得。29歳で福島県立盲学校に理療科教諭として就職しました。

以降28年間、川瀬さんは多くの生徒たちを卒業させてきました。生徒は盲学校の理療科へ、第二の人生を歩もうとやっとの思いで入学してきます。入学が喜びに直接つながるというわけにはいきません。ただ、視覚に障害を持っていることを受け入れ、新たな一歩を踏みだしてほしいと一人一人を常に見守っています。現在担任をしている、18歳から54歳の6名の生徒全員を収入の得られる仕事に就け、学校から送り出すことが川瀬さんの来年春までの抱負です。

生きるための手段として教論となった川瀬さんですが、今となってはその背中が生徒にとって、生きる手本となり目標となっています。幸せになって欲しいとの願いで旅立ちを後押ししてきた生徒の数は、数百人に上ります。

外出が苦にならなくなりました
川瀬さんはいつかは盲導犬と歩きたいと思っていましたが、生まれた子どもにアレルギーがあったり、共同訓練の時期が合わなかったりで長く先送りとなっていました。しかし、尊敬する理療科の指導教論の盲導犬とのユーモアあふれる生活ぶりを紹介したエッセイを読んだことと、夏休みにようやく時間の調整がついたことで共同訓練が実現し、2007年夏からイソップと歩き始めました。それまでは外出がおっくうで、家族に誘われでも留守番をかってでていました。最近は川瀬さんが家族を誘って外出するようになっています。

イソップとの歩行は安心、安全で、お互いの信頼関係はまるで親子のようです。これまで、障害物にぶつかったことは一度もありません。盲学校を定年退職する2年後にはイソップとの冒険旅行がしてみたい。遠くまで行かなくてもいいのです。イソップといろいろな目にあい、ハプニングを楽しみなら二人旅がしたい、と声が弾みます。

教諭になる前は人前でしゃべるのが苦手だった川瀬さんです。しかし堂々としたはりのある声は、聞く者を言葉ではない何かで励ます力を秘めているようでした。

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