51号 三輪 利春さん(56歳) ノア(3歳10ヶ月):公益財団法人日本盲導犬協会公式ホームページ

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公益財団法人日本盲導犬協会

51号 三輪 利春さん(56歳) ノア(3歳10ヶ月)

三輪 利春さん(56歳) ノア(3歳10ヶ月)

ノアは3頭目の盲導犬、「待て」が得意な穏やかな子です。盲導けんと歩いて17年、いつも学ぶ姿勢でハーネスを握っています。

淡水と海水が混ざり合う「宍道湖」と、松江城を囲み流れる堀川があることで松江は「水の都」と呼ばれています。川沿いに咲くアジサイや花菖蒲、流木で甲羅干しをする亀、川面に触れるほど葉を広げた木々が、巡る観光客を心地よく迎えます。「水と緑が一緒になって落ち着きますでしょ」と三輪利春さん。生まれ育った島根県へ多くの観光客を誘致しその美しさ、歴史を知って欲しい。それは健常者だけでなく障害者や高齢者に対しても同じこと。三輪さんはその実現のための文字の大きい観光案内や音声ガイド付冊子の作成に、NPO法人ゆうあいの理事長として協力を惜しみませんでした。
一方、福祉と情報化に必要なPCの重要性を提言するため、平成8年に有志が集まりPCネットワーク関連企業を立ち上げました。そこで三輪さんは、バリアフリーアドバイザーとして多忙な日々を送っています。
三輪さんが失明したのは20年前。運転中の一瞬の事故でした。病院のベッドで気がついたとき目には包帯が巻かれ、自分では全く訳のわからない状態でした。失明自体をよく理解していなかった三輪さんは、受け入れるのに多くの時間を必要としました。当時、子ども達はまだ幼く、生活を支える親として強い危機感を感じながらも、鉛筆を持って字さえ書けない現実は、会社の退職を考えざるをえませんでした。辞表の提出はつらい決断でした。
盲学校での耳から聞く授業についていくのは、並大抵ではありませんでした。録音したテープを家でもう一度聞きなおし、また点字を覚えるため日記をつけ、部屋にはテープと点字の日記が山積みになりました。無理を重ねたせいで体調を崩した三輪さんが、自身の健康維持と一人で外出したいとの思いで盲導犬を希望し、1頭目〈さち〉と歩行を始めたのが平成3年でした。
盲導犬と歩き始めて17年、三輪さんは「ノアは3代目の盲導犬で、私も気持ちよく歩いています。今も常に何かを学びながら歩くという思いです」。奥様の美保子さんは「ノアだけでなく盲導犬のハーネスは、様々な縁を結んでくれました。そして私たちの進むべき先の道案内でもあり、開かれた外に向かってゆくきっかけでもありました」と言葉を続けました。事故以降、家族で支えあい積み重ねてきた時間に、盲導犬が果たした役割は、ただ歩行を助けるだけの存在ではなかったのではないかと思えてなりません。

今年秋、島根県内初の盲導犬訓練センター完成予定のニュースに、喜びを隠さない三輪さんです。盲導犬ユーザーとして、またボランティアの一人としても応援します、との申し出がありました。いずれ島根観光が共同訓練の一環として組み込まれることになったときのために、公共施設で視覚障害者がスムーズに受け入れられるよう体制を整えておきたいと意欲を語ります。

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